大阪市港区築港。海に囲まれたこのまちは、暮らしやすく、文化や人の温かさが残る場所です。しかし一方で、地震や津波といった災害リスクとは切っても切れない地域でもあります。
日常ではあまり意識することは少ないですが、「もしも」に備えることは、このまちで暮らすうえでとても大切なテーマだと感じています。そんな背景から、わたしたち美想空間は、築港小学校を会場に開催するイベント、『防災デイキャンプ』の立ち上げに関わりました。
このイベントは、子どもたちが防災を学びながら楽しめる体験型イベントとして計画され、地域の方々と協力して実現しました。

きっかけは“ちょっとしたアイデア”から
『防災デイキャンプ』は、わたしたち美想空間が運営するシェアオフィス築港ターミナルで、「このまちで、こんなことできたら面白いよね」といろんな案を出し合っていた時に生まれました。
「築港小学校で防災キャンプをやってみたい!」「学校でキャンプ?それって意味ある?」「防災とキャンプ、結びつく??」「集客も難しいのでは…?」など様々な意見がでました。それでも「ま、まずはやってみるか!」が美想空間スタイル。アイデアを形にすべく、動き始めました。
中心となって動いてくれたのは、隣町の朝潮橋で防災事業を続けている宮原さん、地域活動協議会の防災リーダー・坪本さん、そして、築港ターミナル入居者であり、このアイデアを出してくれた三宮さん。専門性の高い心強い仲間が集まりました!
当日は地域活動協議会の方々や区役所の職員さんも駆けつけてくださり、まちぐるみの取り組みになりました。
体験プログラムの内容
プログラムは子どもたちの目線に立ち、「まずは触れてみる」「一度やってみる」を重視した内容にしました。
主な体験は以下の通り…
- テント設営体験
- 火起こし・炊き出し体験
- 水消火器で的当てゲーム
- 避難所づくりと簡易間仕切り
- 段ボールベッドや簡易トイレの組み立て
- 毛布での担架作り
- ジャッキを使った救出体験
特に印象的だったのは、キャンプやアウトドアに全く触れたことのない子どもたちが多かったことです。初めてテントを張り、初めて火を起こし、初めて炊き出しを食べる。その瞬間の子どもたちの目の輝きはとっても素敵でした。
また、水消火器体験では「火事だーーーーーー!」と元気いっぱいの掛け声が飛び交い、会場は笑顔であふれました。遊びの延長のように見えつつ、防災学習としての価値も自然と体感できる内容になっており、そのギャップはとても良かったと感じています。












大人も学ぶ体験の価値
この体験は、大人にとっても学びの多いものでした。
- 避難所の簡易間仕切りは、思った以上に設置が難しい
- 段ボールベッドで床から浮かすことで振動や冷えを軽減できる
- 簡易トイレも組み立ててみると、子どもには少し難しいことが分かる
体験を通して、現実に直面したときのイメージや対応の重要性を学ぶことができました。
また、最後に校長先生から子どもたちへ語られた言葉も印象的でした。
「今日みんなは防災リーダーになりました。もしも困っている人がいたら、率先して声をかけてください。今日の体験がきっと役立つはずです」
子どもたちは元気よく「はい!」と。参加した子どもも大人も心に残るとっても素敵な瞬間でした。
地域との協力と継続
『第1回防災デイキャンプ』は、私たち美想空間が立ち上げのきっかけを作り、地域の皆さんの協力によって実施されました。翌年以降も地域の方々が中心となって継続的に運営され、立ち上げによって地域に持続可能な防災学習の場が生みだすことができたことは大きな成果でした。
今回の取り組みを通して、美想空間は、自社で何かを仕掛けるだけでなく、まちがよりよくなるきっかけを生み出すことにも貢献できたと実感しています。こうした地域との協働による仕掛けづくりは、今後も継続して生み出していきたいと考えています。

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