“もったいない”から生まれたイベント
KLASI COLLEGEで開催される「もった市」は、美想空間ならではの視点から生まれた特別なイベントです。
リノベーションの現場では、古い家具や建具、雑貨など、歴史を感じさせるものが多く出てきます。
それらは単なる廃材ではなく、長年大切に使われてきた味わいや温もりを感じさせる品々です。
「もった市」は、こうした残置物に新たな命を吹き込み、次の持ち主へと繋げる場として企画されました。
捨てるのではなく、繋ぐという価値観
このイベントの主軸となるのは、「不要になったものを捨てるのではなく、丁寧に使い繋いでいく」という考え方です。
一見すると古びて価値を失ったように見えるものでも、視点を変えると、その独自性や背景に新たな魅力を見出すことができます。
不要だと思ったモノが誰かの“待ち望んでいたモノ”だったりするのです。
こうした価値観が「もった市」には息づいており、来場者は単なる買い物以上の体験を得られるのです。






【初開催】2023年10月 – DOUBLEDAYとのコラボレーション
「もった市」の第1回目は、2023年10月にライフスタイルショップ「DOUBLEDAY」とのコラボレーションで開催されました。
商品企画のために作られた家具や雑貨のサンプル、店舗で使用されていた什器など、普段は店舗でも手に取ることが難しい貴重なアイテムが並びました。
たくさんのモノが次の持ち主へと繋がり、新たな物語を紡ぎ始める楽しい4日間となりました。



【第2回開催】2024年11月 – SWITCHとの新しい試み
2024年11月に行われた第2回目は、美想空間のOBさんである金田製作所の「SWITCH」との共催でした。
今回は、『投げ銭』方式を採用し、来場者自身がアイテムに対して価値を見出し価格を決めるというユニークな形で開催。
売上ではなく、次の持ち主に繋げることを目的としたこの方式は、多くの共感を呼びました。
このイベントでも、4日間の開催を通じて多くのアイテムが新たなオーナーの元へと渡り、大盛況のうちに幕を閉じました。




“もった商品”が紡ぐストーリー
「もった市」に並ぶ商品は、単なる中古品ではありません。
それぞれが「誰かが使ってきた物語」を持っています。
例えば、昭和時代のタンスやソファ、一度は廃棄されそうになったレトロな木箱。
こうしたアイテムは、新たなオーナーに渡ることで再びその価値を輝かせます。
来場者同士が商品のストーリーを語り合う場面もよく見られ、このような交流がイベントをさらに魅力的にしています。



“もったいない”から広がる未来
「もった市」の魅力は、その場限りのイベントでは終わりません。
この取り組みを通じて、訪れた人々が「捨てる」ではなく「繋ぐ」ことの大切さを実感し、自分たちの生活にも取り入れるようになること。
さらに、リノベーションの価値観とも自然と共鳴し、「自分たちの暮らしをどうアップデートするか」という新しい視点を得られるのです。
「もった市」を通して、あなたもぜひ新しい価値との出会いを体験してみませんか?
